プロ意識 「キイマン」になれ
では、具体的に付加価値をつける側にまわるにはどうすればよいだろうか。
答えは、会社での意思決定を左右するオピニオンリーダになることだ。
あなたも、会議の席上などで、なんとなく意思決定が行われようとしているとき
に、ある人の一言で議論の流れが変わってしまう場面に直面したことはないだろ
うか。
もちろん、意思決定者の「鶴の一声」のことを言っているのではない。地位に関
係なく意思決定に影響をあたえる人が身近にいないだろうか。
もしいたら、その人がなぜ意思決定を左右できるのか考えてみよう。それは通常
次の二つのどちらかに当てはまる。
・対象とする業務に対して最も詳しい。
・指摘した内容が的を得ていて説得力がある。
業務に詳しい人の意見が重要視されるのは当たり前だが、それでは常に意思決定
に影響をあたえることはできない。だから重要なのは、どのようなことについて
も問題点を整理し、明快な解決案を示せるスキルを持つことだ。
そのような人は、「キイマン」として地位に限らず、一目置かれるようになる。
特に、前例がない問題に直面したとき、そのような人の判断を誰もが求める。
だから、あなたは、「キイマン」になるべきだ。
そのためには、常に前向きのマインドセットを持ち、問題を解決するスキルを
高めなければならない。
逆に、あなたが絶対になってはいけないのは、「批評家」だ。会議の席上、ほか
の人の考えたアイディアや、持ち出した問題にたいして、ひたすら攻撃し、欠点
をあげつらい、問題を発見したこと自体を「職務怠慢」として責任の追及に終始
する。そんな人はいないだろうか。
実は、このタイプの人は、間接部門で多くの場合影響力をもっている。だが、例
外なく、他の部署や社外の人間は評価していない。理由は簡単で、なんら問題の
解決に貢献していないからだ。
当の本人は、「間違った意思決定を正した。」と思っているし、自分が賢いから
間違いに気づいたと確信している。でも、彼の行動の結果、何も変わらない。
多くの斬新なアイディアは欠点を持っているし、それを批判するのは誰でもでき
る。重要なことは、その議論が問題解決に向かっているかだ。
いくら賢かろうが、問題解決にならない行動をとる人は、結局のところ限定され
た影響しか持ち得ない。「批評家」は、ビジネスマンとしてはプロではないのだ。


