リスクの認識 機会損失に注目しよう
さて、では、リスクの反対はなんだろうか。
リスクの反対、すなわち、「実現していない収益」であるが、「オプチュニティ」
という。
収益を得ようとすると、リスクとは逆に、オプチュニティを最大化する必要が
ある。
オプチュニティもリスクと同様に、確率 × 収益 なので、通常は確率を上げ
る努力をすることにより、将来の収益を最大化できる。逆に言うと、このような
努力をしない限り、収益は得られない。
よく、「雉も鳴かずば撃たれまい。」ということで、何もしないことでリスクを
軽減しようとする考えがある。だが、「雉が鳴く」のは、異性を得るためだ。つ
まり、何もしないことは、損失の可能性を低くするが、収益の可能性を放棄する
ことにつながる。
このように、通常、リスクとオプチュニティは裏腹の関係にある。高い収益を
確実に得るオプチュニティは、同時に、高いリスクを前提とするのが普通である。
つまり、いたずらに、リスクを避けようとする行動は、オプチュニティを低減
させるのだ。
世ではこれを、「機会損失」と呼ぶ。
リスクの発現を恐れて、何もしないことは、得られたはずの収益をあきらめる
こと、つまり、実質的には損失に等しいということになる。
行動しないことの言い訳にリスクを使うのはやめよう。
問題は、リスクをコントロールできるかということと、オプチュニティが、その
コストに見合っているかが重要だ。
見合っていると判断するのであれば、実行するべきだ。そのような条件下で実行
しないことは、「機会損失」をみすみす受け入れることになる。


