フレームワークの基本 パレートの法則
「構成」を分析しているときに、構成を分析する「属性」を何にするかに迷う
事が多い。
一つの方法として、なんらかのフレームワークを元にしてロジカルな分類で
まとめる方法もあるが、ここでは、「属性」が多すぎて、まとめ上げられない
状況で、重要なものを機械的に抽出する分析のフレームワークを説明しよう。
それは、パレートの法則である。
これは、広く用いられていて、「80対20」の法則と言われたりする。
パレートは、世の中のいろいろな統計を分析する過程で、「全体の8割の数値
は全体を構成する2割の要素が生み出している」ということを見つけたのだ。
いろいろな解釈や使い方があるが、本質は、「ものすごい種類である事象
が構成されているとして、結局のところ、その大多数は、少ない種類で占め
られている。」という経験則だ。
例えば、例として、ある月の「商品番号」別の「売上高」を取り上げると、
もし商品が100種類合ったとして、「売上上位20種類の商品で、売上の
80%があげられている。」という具合になる。
よく、この手の話をすると、「上位30種類で80%かもしれないじゃないか」
と揚げ足取りをする人が出てくる。
実際に、数字を取ると、「上位30種類で80%」だったとしたら、この手の
人は、大喜びして、「ほら、「80対20」の法則なんてでたらめだ。」と
いうのだ。
パレートの法則自体は経験則なので、いかなる場合も「80対20」という
ことは意味していないし、「上位50種類で50%」位でない限り、この法則
が「でたらめ」とはいえないのだが、このような数字のセンスがとことんない
くせに、揚げ足取りをしたがる人はどこでもいるので、「パレートの法則」と
いったほうがよい。
ポイントは、要素別に分類した場合において、無秩序に事象は発生していない
というところにある。何らかの影響を及ぼす要因があり、それによりバイアス
がかかるので、事象は偏在するのだ。
パレートの法則が成り立つところには、このような影響を及ぼす要因が存在
していることになるので、とことん分析することにより、そのような要因
をさがせばよい。
例でいうと、ある月の「商品番号」別の「売上高」の一覧表を売上が高い順
に並び替えてみる。
次に、列を追加して、上から売上高を足しこんでいく列を作る。そうすると、
その列で、売上高の80%を超えた行までが、重要度が高い=分析に値する
商品と言うことになる。
パレートの法則は、分析のほか、施策の検討でも、ありとあらゆるところで
応用できる。
つまり、すべてを満たす解決案がない場合、どこまで行うべきか。すべてを
調査するだけの時間がない場合、どこまで分析すべきか。
重要な20%を調べれば、おおむね80%はカバーしているだろうという仮説
が立てられる。
世の中には、とにかく、重箱をつつくように細かな分析を好み、結果として、
時期を逸してしまったり、必要以上にコストをかけてしまう人が多い。
迷ったときは、「パレートの法則は成り立っているか。」を調べよう。もし、
なりたっているのであれば、上記のような重点思考が可能となり、それにより、
コストや時間が節約される。
経験則であるから、常に、成り立つとは限らないのだが、大いに利用しよう。

