MECEの使い方
MECEは、結局のところ、物事をわかりやすく、単純に整理するための
技術に過ぎない。
ただ、一旦、MECEで整理されたものは、高い説得力をもつ。要素と全体
の因果関係が明確となり、各要素間がきちんと分けられているため、なにを
するにしろ、説明がしやすいのだ。
よくある、
「売上が悪い」
↓
「営業がなっていない。」
↓
「みんなで飛び込み営業だ。」
みたいな、泥縄な対策や、精神論にならないために必要だ。
「売上が悪い」のは正しいとして、その原因は、「営業がなっていない。」
だけなのか?そもそも、「営業がなっていない。」てどういうことを意味
するのか?「みんなで飛び込み営業だ。」すると、なぜどうにかなるといえる
のか?
われわれは、往々にして、苦し紛れに、このような「対策」を立案し、実行
してしまうが、大体において効果はなく、時間とコストを無駄遣いしてしまう。
最初から、MECEを使って、整理すれば、おそらく、実行する前から、
少なくとも、「みんなで飛び込み営業」するだけでは、何の解決にもなら
ないことはあきらかだったろう。
また、説明力が高いということは、その結果考え出された対策が、妥当である
ことを論理的に説明できるということでもある。
もちろん、このようなことは、MECEで整理するだけで可能になるわけで
はないのだが、MECEで整理できていなければ、どのような優れた対策も
それが、すぐれていることを説明できないから、その対策に反対する人を
説得することができない。
かんたんにいうと、「もっと他によい方法があるだろう。」といわれたら、
「この他にはありません。」とか、「あらゆる施策を考えた結果、これが最善
と考えました。」と反論することができないのだ。
なぜならが、「この他」とか、「あらゆる施策」がなんなのか、説明できない
からだ。
MECEで整理していれば、それが可能なのだ。

